増えているOps的なIT系ビジネス用語(Xopsでまとめた方が楽)

DevOpsに端を発した、xxxxOps的なビジネス用語

とりあえず、開発手法ではありません。ウォーターフォール型開発、アジャイル型開発、日々コツコツやっている業務などで共通して使っているビジネス用語なので、何をさすかはそれぞれ意味があります。

Ops

いわゆるシステム運用・保守のことを指しているのですが、最近は業務全般の効率向上も含まれるようになりつつあります。

Dev、開発が入っているもの

DevOps

とりあえず、以前書いた記事でも。

前編 https://gihyo.jp/dev/serial/01/information-share-mechanism/0001

後編 https://gihyo.jp/dev/serial/01/information-share-mechanism/0002

DevOpsは、営業チーム、開発チーム、運用チームで、受注し開発、納品するシステムについて、あらゆる情報(営業活動、開発のドキュメントや進捗、運用の計画やノウハウ、トラブルシューティング、追加機能のリクエスト情報等)を記述しまとめる文書共有の場を作ることから始めましょう。

ツールを使うことが重要です。

Confluence が国内外の大手企業からスタートアップまで使用されており著名です。Confluenceは無料で開始できるクラウド版、プライベートクラウド環境やオンプレミス環境で構築できるサーバー版、データセンター版があります。

DevSecOps

開発するアプリケーションにおける組み込み型のセキュリティ、組み込みシステムではなく、アプリケーションに組み込むタイプのセキュリティ、たとえばソースコード脆弱性チェック、暗号化、認証対策、SQLインジェクションXSS(クロスサイトスクリプティング)などの対策をアプリケーション開発全体に適用すること。

 

DevOpsにより開発したアプリケーションについてリポジトリ上で、ソースコード脆弱性チェックが手軽に始めることができますので、DevSecOpsは、小さく始めることができます。(WhiteSource Bolt - Free developer tool for open source security)

開発よりも、運用との絡みがメインのもの

AIOps

自然言語処理音声認識機械学習(深層学習を含む)など、いわゆるAI技術を用いて、業務を自動化したり、一部をAI技術で作ったAIアプリに代替させて業務効率を上げること。

たとえば、Jira Service DeskとIBM Watson (Assitant / Discovery)を組み合わせることで、ヘルプデスクへの問い合わせ対応について、一次対応をAIに代替させることができますし、Chatシステムと組み合わせることで、サーバーの起動や再起動をAIの支援を得て実行することも可能です。どれもAI、人間の作業の一部を代行しています。

BizOps

Business Operationsの略称。幾つか意味があって、わかりやすいものとして、企業の成長の円滑に後押しするための意思決定支援の仕組みと考えられます。

BizOpsチームは、企業内のすべてのデータにアクセスし、データを分析し、意思決定支援の仕組みを用いて、日々の業務支援や経営者の意思決定をサポートすることが目的です。つまり、徹底したデータに基づく経営を支援するための取り組みが、BizOpsと言えます。

引用元 https://hiperpool.com/blog/what-is-bizops

ChatOps

Chat Operationsの略称。Chatシステムを用いて、様々なシステムとChatシステムを連携させて、特定のスペシャルなエンジニアに依存しないように運用や業務を改善したり効率を向上する取り組み。

たとえば、メモリリークなど、サーバーを再起動させれば済むような場合に、Chatシステム上で、「〇〇〇のサーバーを5分後に再起動して」とメッセージを投稿すると、ChatシステムがAPIを用いて指定のサーバーを再起動といった処理が行われ、サーバー管理者が席にいなくても対処できるようになります。サーバー管理者も人間なので、病院にいったり、子供を保育園に迎えにいくことだってあります。

DXOps
Digital transformation Operationsの略称。DX関係で見かけるようになった。おそらくなんとかOps系で一番ふわっとしている。DXにより組織に、ITがより深く浸透することで、システム運用や業務効率を向上させることを指しているものと考えられます。(筆者の推測ですので悪しからず)
メールとExcelはIT活用とは言いません!神Excelは以ての外ではっきり言って無駄もいいところで、Excel表計算や小規模なデータの分析や予測、可視化に使うものです。
Digital transformation、つまりDX自体、2004年にスウェーデンウメオ大学のエリック・ストルターマン教授が「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」と提唱したことが始まり。
引用元 http://www8.informatik.umu.se/~acroon/Publikationer%20Anna/Stolterman.pdf
FuncOps

Functional Operationsの略称。未確認情報。

引用元 https://robhirschfeld.com/2015/03/16/functional-ops-vbrownbag/

NetOps

Network Operationsの略称。具体的な内容は調査中。

引用元 https://techtarget.itmedia.co.jp/tt/news/1908/07/news05.html

SecOps

Security Operations の略称。Jira Service DeskやService Nowといったヘルプデスクシステムを用いて、脆弱性情報やバグといったセキュリティ問題についてタスクを起票し、運用チームと共有することで、すばやく見極め、優先順位をつけ、修復などを行う。

通常、セキュリティチームと運用・保守チームは分かれていることが多いので、双方で情報共有し迅速に進めましょうということ。

AIOpsと関連し、AI技術を用いて、セキュリティ運用を効率化しようという試みもされている。

DevSecOpsと違って、システム全体を対象にしていることに注意。

ValueOps

小さく始めて、ビジネスとITの両方から価値を見つけ、改善を繰り返すこと。システム運用のみならず、業務効率向上にも使えます。(引用元 https://it.impress.co.jp/articles/-/12433)

まとめ

Xops

なんとかOpsがたくさん増えているので、まとめて、XOps(Cross Ops)で良いと思っている次第。運用情報学とかなんとか学問に出来そうな気がしています。

番外

GovOps

The California Government Operations Agencyのことらしい。

Oops!

やっちまった!的な意味です。この記事自体、ネタなので、Oops! 。

 

自動化や業務効率向上で仕事が減ったらどうするか?

他の業務もできるように多能工を目指すか、新しい仕事やビジネスを発掘していく「Emerging Business」に取り組むか、どちらかが考えられます。Emerging Businessは、新規事業アイディア100本ノックやって、3%くらいの確率で新規事業が生まれれば大当たり。自分の場合は、200個くらい考えて残ったのが2つ。20代の頃のお話なので、ベテランの方々が実行すれば、もっと多くの新規事業ができるはず。